天の舞姫

花のうてなに
星のつゆ

月のお宮に
とついだ乙女

たねは光を
おぼえています

春には
芽ぶいて
また咲きほこる

ゆめの名たどる
しるべなく

空にすがたを
さがしてね

さぁ うたいましょ
おどりましょ

天の川のほとり
夜明けまで


The Wings at Dark Dawn (fairy-scope.com) より
( 2017.1.8 )

加筆
( 2021.9.28~9.30 )

天の舞姫(Bing Image Creator) – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)


オリオン座と女神

シヴァとオリオン座が関連するインド神話……
暁の女神ウシャスを追いかける
造物主プラジャーパティを、
ルドラ(シヴァ)が3本の矢で射たのが、
オリオンの三ッ星という。

オリオン座=造物主プラジャーパティ

世界の最古級の神と
暁の女神。
そして星空は冥界でも
あっただろう。
ルドラは大神に成長。

ギリシア神話のオリオンは、
三日月の弓を持つ狩猟の女神
アルテミスの恋人だったが、
アルテミスの矢に射られた。
インドのシヴァも三日月をシンボルとする。

夜空に輝くオリオン座を
射られた勇者や神に見立て、
射たのは三日月をシンボルとする
若い神とする。
インド神話もギリシア神話も、
どこか似ている。

はるかな夢想だけれど、
女神がオリオン座に重ねられた
地域や物語も古来あったのでは
なかろうか、と。

アルテミスとオリオン座、
ウシャスとオリオン座の物語に、
そのかすかな面影が?

夫タンムズと交互に冥界におりる
イシュタルの原型である豊穣女神が、
天の舞姫=オリオン座?という
夢想……

あ、宗像三女神は?
夢想はとりとめなく……

『ヒマラヤのふえ』|感想・レビュー – 読書メーター (bookmeter.com)

ヒマラヤに伝わる歌物語に、
不思議な三ッ星の姉妹が登場することなど思い出した。
(絵本は、世界の神話の良きガイドブック)


( 2021.9.27~28 Twitter より )


秋の田の

秋の田の
仮庵(かりほ)の庵(いほ)の
苫(とま)をあらみ
わが衣手(ころもで)は
露にぬれつつ

天智天皇
(小倉百人一首1番『後撰集』秋中・302)

秋田刈る
仮庵を作り
我が居れば
衣手寒く
露ぞ置きにける

詠み人知らず
(万葉集 巻十・二一七八)

天智天皇は、
大化の改新の
中心人物のひとり。

藤原定家は、
平安時代末期から
鎌倉時代初期にかけての
激動の世を生きた
公家・歌人。

農民の生活の万葉和歌を原案に、
天皇の言葉にかえて百人一首の
巻頭をかざる象徴的な歌とした、
撰者の藤原定家の意図・美意識。
その背景の思想・知識とは……

などと夢想に誘われる。
豊穣儀礼では刈られた穂に神が
宿る。刈る者を生命の支配者と
したイメージ=鎌を持つ死神?

王と穀物神と歌。


Petals and Moon — 英語で百人一首 (petals-and-moon.blogspot.com)

Coarse the rush-mat roof
Sheltering the harvest-hut
Of the autumn rice-field;
And my sleeves are growing wet
With the moisture dripping through.
(Emperor Tenchi)

(1917年出版 Clay MacCauley 版より)

英訳百人一首、新鮮。
1917年=大正6年
まるで時の万華鏡。


小倉百人一首の歌を折々に
思い出すのは、子どもの頃の
カルタ遊びの懐かしさも含め、
選ばれた歌から伝わる情緒に、
時を超えたわかりやすさが
あるからだろう。

恋のテーマが多いけれど、
藤原定家が生きた激動の時代、
栄枯盛衰を経て移ろう刹那に、
人の心を鮮やかに映すのは、
恋慕の歌だったのだろうか?



( 2021.9.17 Twitter より )


Of the autumn rice-field

Coarse the rush-mat roof
Sheltering the harvest-hut
Of the autumn rice-field;
And my sleeves are growing wet
With the moisture dripping through.
(Emperor Tenchi)


”Petals and Moon” 英訳百人一首
1917年出版 Clay MacCauley 版より

( 2021.9.17 Twitter より )


風の又三郎


どっどど どどうど
どどうど どどう

どっどど どどうど
どどうど どう

あおい くるみも
ふきとばせ

すっぱい くゎりんも
ふきとばせ


( 宮沢賢治「風の又三郎」より )