三枝(さきくさ)の


三枝の
三つ星ともる
春の宵
帯ほの白き
おとめ待つ宿

三枝の
三つ星やどす
花明り
帯きらめかせ
おとめ舞う夜

三枝(さきくさ)の
幸(さき)匂ふ子が
三つ星の
帯きらめかす
西明りの野


(参考)
春去 先三枝 幸命在 後相 莫戀吾妹

春されば
まづさきくさの
幸くあらば
後にも逢はむ
な恋ひそ我妹

はるされば
まづさきくさの
さきくあらば
のちにもあはむ
なこひそわぎも

右柿本朝臣人麻呂歌集出
( 万葉集 巻10-1895、春相聞 略体 植物 恋情 )


万葉集/第十巻 – Wikisource



春のオリオン座は、宵の西空に
沈んでいき、夏の夜明けにまた
東の空を昇ってくる。三枝、春
など万葉和歌が紡ぐ言葉にふと、
季節をめぐる星座を重ねてみた。
       ( fairy-scope )