小倉百人一首 源俊頼朝臣(74番)『千載集』恋・707
うかりける人を初瀬(はつせ)の山おろしよ
はげしかれとは祈らぬものを
災害続きの上に新型ウィルス。
心配ごとが多い世情に浮かんだ短歌。
初瀬とは奈良県の観音寺だとか。
恋の歌とは知らなんだ。
疫神鎮まれ。
憂いと天の慈悲を希う歌かと。
すべもなく心配してても
免疫さがるだけだし……
元の意味は知らなくても
ふと心に浮かぶフレーズ。
三十一文字のひろがりに
心やわらぐ。
やまと歌は、
人の心を種として、
よろづの言の葉とぞ
なれりける。
(古今和歌集 仮名序より)
山の神は女神だっけ?
観音菩薩も女神イメージだっけ?
あら、ちょっと曖昧。
つれない女性への恋の歌なんだけど、
憂いの多い世への慈悲をこい願う歌
と感じてしまう21世紀の庶民ひとり。
小倉百人一首 源俊頼朝臣(74番)
うかりける人を初瀬(はつせ)の山おろしよ
はげしかれとは祈らぬものを
(2020.2.16 Twitter より)
宮沢賢治の「味噌買い橋」だったかな?
文語詩のタイトルすらも忘れてしまい、
検索できない。疫病封じのお参りをする
母親の姿を描写した詩だったような……
再読してみたくなった……
ほんと思い出せない……
土の香りがする、願いのこもった
ぬくもりのある詩だったけれども。
The Wings at Dark Dawn (fairy-scope.com)
あの感触をずっと追いかけてきた
というのに。
夜中に迷走(瞑想でなく)
朝になって思うことは、
土の香りが足りないと、
いつも誰かに指摘された
ってことだよね……
賢治の真似してもダメだ
と学生時代からすでに、
恩師に忠告されてたっけ。
(2020.2.18 Twitter より)
青空文庫より
底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
祭日〔二〕 宮沢賢治
アナロナビクナビ睡たく桐咲きて
峡に瘧のやまひつたはる
ナビクナビアリナリ赤き幡もちて
草の峠を越ゆる母たち
ナリトナリアナロ御堂のうすあかり
毘沙門像に味噌たてまつる
アナロナビクナビ踏まるゝ天の邪鬼
四方につゝどり鳴きどよむなり
<『校本 宮沢賢治全集 第五巻』(筑摩書房)より>
祭日 宮沢賢治
アナロナビ、クナビ 木の芽は膨らみて
柳の絮はとびひかり
をちこち山の畑には
睡たく桐の花咲けり
ナビクナビアリナリ 児らをせなにして
赤とうこんの幡もちて
草の峠や水無し谷
越えもて行くや母の群
ナリトナリアナロ 御堂のうすあかり
毘沙門像のおんすねに
味噌塗りまつりおん手形
みうちさすりておろがみぬ
アナロナビクナビ 踏まるゝ天の邪鬼
金のめだまのやるせなみ
堂を出づれば風ぬるみ
つゝどり四方にどよもせり
131 賢治と東和町(成島毘沙門天その3) – 宮澤賢治の里より (goo.ne.jp)
賢治の「祭日(2)」だったと、ようやく判明。(*^-^*)
三十三観音菩薩のひとつ毘沙門身=毘沙門天=阿摩提(あまだい)観音
あまだい観音……アマビエ?
暴風雨神シヴァとミトラ・ヴァルナに連なる陽光神
禍いからの癒し手、そのイメージを探してる……
観音菩薩と毘沙門天……
アマビエ……かぁ。
(2020.9.17 Twitter より)
アマビエ……アナーヒター……
(2020.9.18 Twitter より)