藤波の影なす海の(Bing Image Creator)


藤奈美<乃> 影成海之 底清美 之都久石乎毛 珠等曽吾見流

藤波の
影なす海の
底清み
沈く石をも
玉とぞ我が見る

ふぢなみの
かげなすうみの
そこきよみ
しづくいしをも
たまとぞわがみる


十二日遊覧布勢水海船泊於多 灣望<見>藤花各述懐作歌四首
大伴家持(万葉集 第19巻 4199番歌 )

万葉集 第19巻 4199番歌/作者・原文・時代・歌・訳 | 万葉集ナビ (manyoshu-japan.com)


( 2024.4.22 イラスト作成 Bing Image Creator )


機織り姫(Bing Image Creator)


經毛無 緯毛不定 未通女等之 織黄葉尓 霜莫零

経もなく
緯も定めず
娘子らが
織る黄葉に
霜な降りそね

たてもなく
ぬきもさだめず
をとめらが
おるもみちばに
しもなふりそね

大津皇子(万葉集 第8巻 1512番歌)


天紙風筆画雲鶴
山機霜矜織葉錦
赤雀含書時不至
潜竜勿用未安寝

天紙風筆(てんしふうひつ)
雲鶴(うんかく)を画き
山機霜杼(さんきそうちょ)
葉錦(ようきん)を織る
赤雀(せきじゃく)
書を含んで時に至らず
潜竜(せんりょう)用いることなく
未だ安寝(あんしん)せず

大津皇子(懐風藻 七言 述志 一首)



( 2024.4.18 イラスト作成 Bing Image Creator )


龍宮の姫の相聞歌


赤玉は
緒さへ光れど
白玉(しらたま)の
君が装(よそ)ひし
貴(たふと)くありけり

阿加陀麻波
袁佐閉比迦礼杼
斯良多麻能
岐美何余曽比斯
多布斗久阿理祁理

( 古事記 712年 上巻・歌謡 )

白玉(しらたま)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp)

トヨタマヒメ – Wikipedia

トヨタマヒメ幻想 – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)


( 2024.1.10~11 イラスト作成 Bing IMage Creator +微修正 )


幼ごころ(Bing Image Creator)


いにしえより流れ尽きぬ、
光の白糸つむぎ束ねる姫。
今宵あなたが七色に染め、
織りあげるのはどんな夢?

夜空わたる三日月の小舟、
まぶた閉ざし眠るあなた。
幼ごころを宿した金の瞳、
その奥でめぐる夢は?

( 2020.10.29 Twitter より )
( 2023.10.15 推敲加筆 )


遊びをせんとや生れけむ、
戯れせんとや生れけん、
遊ぶ子供の声きけば、
我が身さえこそ動(ゆる)がるれ。

( 「梁塵秘抄」後白河法皇 編、平安末期 今様歌謡集 より )

梁塵秘抄 – Wikipedia


( 2023.10.15 イラスト作成 Bing Image Creator )


月の子 – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)

Trick or Treat ! – こちら、ドワーフ・プラネット (downadown.com)