始まり

時計台に時計はまだ置かれていなかった

天使をしるした若葉色のページが散乱し

七曜の羽ばたきが結晶する

虚を蹴ってつむがれる言葉の弦

四方に八方にあなたの歩む方向に

喪失はヴィジョンの果てなき影に過ぎない

未だカタチをなさぬ者

ちりあくたの中から隆起せよ

(2002.7.31発行 冊子「星の文字」より)

ここから

シルクロードの旅の果ての島。

一度もその島を出ることなく。

足元の一歩ずつだけみて歩く。

いまここが自分の場所だから。

ここからたどり着く先を探す。

路地裏から路地裏の小さな旅。

最初から最後までそれがいい。

そこから見える風景を忘れず。

星空とおい異世界の夢をみる。

いつかどこか、の?

( 2019/12/10 )

ぶるーまーぶる

どうしても思い出せない言葉があって、なぜかとても気になって、心は水平線やら雨雪やら海亀やら、色々な言葉をさまよって、忘れた頃に思い出した……

「ブルー・マーブル」、青い大理石……

宇宙から撮った地球の写真は、白や茶のマーブル模様が入った、紺碧の大理石球のようだったという……

( 2012/11/29 memo )