星の民

星の河の岸辺で
かがり火を焚き
夜が明けるまで
舞姫はおどる
三つ星の姫は
おどる

瓜二つの星姫が
対岸の門を開き
夜が明けるまで
ねむる暁姫が
目覚めるまで
おどる

こごえる夜空の
オリオンの星座
ふたごの星座と
年越しの焚火
うたい舞って
いのる

いのり生きた
生きのびた
はるか昔の
民の物語

( 2021.12.14 Twitter より )


こちらの岸で

星の河をわたると
星の門があって
星の宮には
もうひとりのあなた
もうひとりのわたし

星の河をわたれば
ずっとあえるけれど
こちらの岸で
わたしはおどる
おどりつづける

闇がてらされますよう
春がおとずれますよう
おなじ卵から
うまれた
あなたとわたし

星の河をわたり
春をつげる
白いつばさよ


(オリオン座と双子座と
アメノウズメとetc.)

( 2021.12.11 Twitter より )


白鳥座と異界 – あかり窓 (memoru-merumo.com)

鏡の岸の姫 – こちら、ドワーフ・プラネット (downadown.com)


玉ぞ散りける

白露(しらつゆ)に
風の吹きしく
秋の野は
つらぬき留めぬ
玉ぞ散りける

  文屋朝康

( 小倉百人一首 37番
『後撰集』秋・308 )


( 2021.10.9 Twitter より )