玉ぞ散りける

白露(しらつゆ)に
風の吹きしく
秋の野は
つらぬき留めぬ
玉ぞ散りける

  文屋朝康

( 小倉百人一首 37番
『後撰集』秋・308 )


( 2021.10.9 Twitter より )


妖精詩集より

THE FAIRIES DANCING

I heard along the early hills,
Ere yet the lark was risen up,
Ere yet the dawn with firelight fills
The night-dew of the bramble-cup,—
I heard the fairies in a ring
Sing as they tripped a lilting round
Soft as the moon on wavering wing.
The starlight shook as if with sound,
As if with echoing, and the stars
Prankt their bright eyes with trembling gleams
While red with war the gusty Mars
Rained upon earth his ruddy beams.

DOWN-ADOWN-DERRY
A Book of Fairy Poems by
WALTER DE LA MARE

COPYRIGHT, 1922,
BY
HENRY HOLT AND COMPANY
PRINTED IN U. S. A.

妖精詩集 (ちくま文庫) | ウォルター・デ・ラ・メア, Walter De la Mare, 荒俣 宏

ウォルター・デ・ラ・メア
「妖精詩集」
巻頭詩「おどる妖精」の一節より。


天の舞姫

花のうてなに
星のつゆ

月のお宮に
とついだ乙女

たねは光を
おぼえています

春には
芽ぶいて
また咲きほこる

ゆめの名たどる
しるべなく

空にすがたを
さがしてね

さぁ うたいましょ
おどりましょ

天の川のほとり
夜明けまで


The Wings at Dark Dawn (fairy-scope.com) より
( 2017.1.8 )

加筆
( 2021.9.28~9.30 )

天の舞姫(Bing Image Creator) – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)


オリオン座と女神

シヴァとオリオン座が関連するインド神話……
暁の女神ウシャスを追いかける
造物主プラジャーパティを、
ルドラ(シヴァ)が3本の矢で射たのが、
オリオンの三ッ星という。

オリオン座=造物主プラジャーパティ

世界の最古級の神と
暁の女神。
そして星空は冥界でも
あっただろう。
ルドラは大神に成長。

ギリシア神話のオリオンは、
三日月の弓を持つ狩猟の女神
アルテミスの恋人だったが、
アルテミスの矢に射られた。
インドのシヴァも三日月をシンボルとする。

夜空に輝くオリオン座を
射られた勇者や神に見立て、
射たのは三日月をシンボルとする
若い神とする。
インド神話もギリシア神話も、
どこか似ている。

はるかな夢想だけれど、
女神がオリオン座に重ねられた
地域や物語も古来あったのでは
なかろうか、と。

アルテミスとオリオン座、
ウシャスとオリオン座の物語に、
そのかすかな面影が?

夫タンムズと交互に冥界におりる
イシュタルの原型である豊穣女神が、
天の舞姫=オリオン座?という
夢想……

あ、宗像三女神は?
夢想はとりとめなく……

『ヒマラヤのふえ』|感想・レビュー – 読書メーター (bookmeter.com)

ヒマラヤに伝わる歌物語に、
不思議な三ッ星の姉妹が登場することなど思い出した。
(絵本は、世界の神話の良きガイドブック)


( 2021.9.27~28 Twitter より )