經毛無 緯毛不定 未通女等之 織黄葉尓 霜莫零
経もなく
緯も定めず
娘子らが
織る黄葉に
霜な降りそね
たてもなく
ぬきもさだめず
をとめらが
おるもみちばに
しもなふりそね
大津皇子(万葉集 第8巻 1512番歌)
天紙風筆画雲鶴
山機霜矜織葉錦
赤雀含書時不至
潜竜勿用未安寝
天紙風筆(てんしふうひつ)
雲鶴(うんかく)を画き
山機霜杼(さんきそうちょ)
葉錦(ようきん)を織る
赤雀(せきじゃく)
書を含んで時に至らず
潜竜(せんりょう)用いることなく
未だ安寝(あんしん)せず
大津皇子(懐風藻 七言 述志 一首)
( 2024.4.18 イラスト作成 Bing Image Creator )