のはらの
ゆめみどり
りんころん
すずをならす
よがあけたよ
めをおさまし
のはらの
ゆめみどり
りんころん
すずをゆらす
ひがくれたよ
またあしたね
※ゆめみどり(夢見鳥)=蝶の古称
( 2024.8.4 イラスト作成 Bing Image Creator +微修正 )
はなのベル – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)
のはらの
ゆめみどり
りんころん
すずをならす
よがあけたよ
めをおさまし
のはらの
ゆめみどり
りんころん
すずをゆらす
ひがくれたよ
またあしたね
※ゆめみどり(夢見鳥)=蝶の古称
( 2024.8.4 イラスト作成 Bing Image Creator +微修正 )
はなのベル – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)
風そよぐ
ならの小川の
夕暮れは
みそぎぞ夏の
しるしなりける
従二位(藤原)家隆
(小倉百人一首 98番 『新勅撰集』夏・192)
今日は新月……
旧暦の夏越しの大祓(6月末)は、
ちょうど今頃に行われたのかな?
衣服を新しくしたり、水辺の禊で
日々の穢れを浄める六月祓。
(旧暦の大晦日と対になる)
そして旧暦の七夕、お盆……と
古来の行事が続いていく。
(旧暦の小正月と照応する)
月の満ち欠けによって季節を刻む
太陰暦のときの流れを夢想すると、
暑さがほんの少し和らぐような……
( 2023.5.19 イラスト作成 Bing Image Creator )
みそぎぞ夏の – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)
暑中お見舞い申し上げます。
太陽がまぶしい日々ですが、
お体を大切に、良い夏を
お過ごし下さいますよう。
日が暮れたら、一息ついて
夕涼み……☆ (*^-^*) ☆
2024.8 fairy-scope
魚籃(馬郎婦)観音の伝承より
かぎりない海原の
打ち寄せる波音のように
知恵の言葉をそらんじて、
もし唱えてくれたなら
私はあなたのもの。
私の館は天の川の中州、
船には星の翼
春には花の宴。
災いや疫病をもたらす鬼ども
精霊やら毒龍やらを
しりぞけ遠ざけ
波間に浮かぶ灯のように
かがやく私はほら、ここに。
荒地をうるおし痛みもいやす
仙薬で満たした貝はいかが?
お魚はいかが?
( 2023.1.5 Twitter より )
( 2024.7.4 加筆 )
( 2024.7.4 イラスト作成 Bing Image Creator )
お魚はいかが?(推敲) – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)
耳なしの
山のくちなし
えてしがな
思ひの色の
下染めにせむ
よみ人しらず
( 古今和歌集 19巻 1026番 [詞書]誹諧歌:題しらず )
耳成山(ミミナシヤマ)の
クチナシという言葉遊びに、
山吹色の染料(クチナシの実)と
秘めた恋心とを織り込んだ歌。
山吹の
花色衣
主や誰
問へど答へず
くちなしにして
素性法師
( 古今和歌集 19巻 1012番 [詞書]誹諧歌:題しらず )
僧がまとう山吹色の法衣の染料は
クチナシの実が素材ゆえの洒落。
古今和歌集/巻十九 – Wikisource
山吹色は僧の法衣のイメージから
俗世を離れたストイック(な恋)の
含意を帯びるようになったのだろうか。
山吹の花はカガミグサ、オモカゲグサ
とも呼ばれ、忍ぶ恋の伝承を持つ。
純白なクチナシの花と甘い香りとが、
浮世を離れた山吹色の印象と結ばれた。
古今和歌集「くちなし(と山吹)」から
多層的で詩的な言葉が共有されたことを
伺い知る。
暮らしに根差した植物の色や香りが、
移ろいゆく花々の風情が、
伝承などに由来する草木の呼び名が、
豊かな語りの時空間を人々に共有させ、
培われたその土壌はやがて、
個人の秘めた内面を重んずる文学性を
和歌にもたらしたのではなかろうか。
オモカゲ草 (the-wings-at-dark-dawn.com)
今か咲くらむ山吹の花 – あかり窓 (memoru-merumo.com)
( 2023.7.3 & 2024.6.17~18 イラスト作成 Bing Image Creator +写真加工 )