君がため

     

小倉百人一首 光孝天皇(15番)
『古今集』春・21

君がため
春の野に出でて
若菜摘む
わが衣手に
雪は降りつつ

 

若菜を届ける相手は、もちろん
シノブくんだね……

(2020.3.22 Twitterより)

う た か た


ひ だまりのおにわ
く だらないはなし
く れていくきょう
な つかしいおかし
が れーじのかばん
れ んげのかんむり

と もだちのてがみ
ぎ んいろすぷーん
れ もんすくいとり
ぬ るめのこうちゃ
う かぶかくざとう
た だあまいだけ

う れしくてわらう
た のしくてわらう
か なしくてわらう
た まになみだでる

う た か た


( 2020.1.11 Twitter より)


霧のむこう


深い霧の中にたちつくし、
路を急いではいない私は
戸惑いつつ凪いだままで
ただ待っている、何を?
霧のむこうのまたたきを。

無闇に迷ってはいない、
はずだけれども、なぜか
ずっと悲しい。もともと
それが常なのか、新しい
わけがあったかすら忘れ。

忘れはてた頃に、
霧のなかに灯る
ちいさな地の星
をみる。
ほんのつかのま……

( 2020.3.2 Twitter より )