別れの曲より

別れの曲(ショパン) より

ながい夜
銀河の水面を
わたる人よ
はるかな岸にともる
あかつき 光ほのか
去りゆく船かげ
みおくる星の波間
静かにすべりゆく翼
心はおいかける
流れるわが涙
さよなら旅人よ
朝をよぶ オリオン

とこしえの花さく
館にねむる人よ
ゆたかな非時香果(ときじく)
みのる園で 紡ぐうたよ
こがねの杯ささげて
いのる乙女
異国のたかき知恵みちた
面影あでやかに
わすられぬ わが夢
わかき日(さよなら)
いろあせぬ星影の
舞姫

song by NEUTRINO :
Merrow NAKUMO JSUT

(使用音源)MIDI : 音楽研究所 様より
別れの曲の楽譜とmidiやmp3試聴と無料ダウンロード (mu-tech.org)

illust : ginmuru-meru & fairy-scope
poem &music 編集 : fairy-scope

2022 ©fairy-scope.com


星めぐりの歌

星めぐりの歌
(宮澤賢治 作詞・作曲)
4分の4拍子 ♪=100

星めぐりの歌
(宮澤賢治 作詞・作曲)
4分の2拍子 ♪=108


song by NEUTRINO : Merrow
character illust : 珠樹(NEUTRINO公式サイト)様 より
NEUTRINO – Neural singing synthesizer (studio-neutrino.com)

効果音 : 効果音ラボ 様 より
効果音ラボ – フリー、商用無料、報告不用の効果音素材をダウンロード (soundeffect-lab.info)

編集 : fairy-scope
2022 ©fairy-scope.com


埴生の宿

埴生の宿(唱歌)
ヘンリー・ビショップ 作曲・里見義 作詞

(使用音源)MIDI : 音楽研究所 様よりお借りしました。
埴生の宿の歌詞、楽譜とmidiや歌声入りmp3試聴と無料ダウンロード (mu-tech.org)

song by NEUTRINO : Merrow

illust & music 編集 : fairy-scope
2022 ©fairy-scope.com


黎明のほのかな翼 (the-wings-at-dark-dawn.com)
「オモカゲ山のシノブくん」の物語はこちら。


きらきらひかる

ことしのぼたんは
よいぼたん
お耳をからげて 
すっぽんぽん
もひとつおまけに 
すっぽんぽん

げんきよく歌いながら
かけてきたのは、
きんいろの子ぎつねです。
その子ぎつねの耳かざりの
きいろい花がいちりん、
ふわりと風にとばされて
キンポウゲのさく野原に
おちました。

「ここはどこ?」
花の子は、目がさめてびっくり。
もといた野原にはたくさんの
きいろい花のお友だちがいましたが、
今みまわせば知らない花ばかり。
キンポウゲたちは、花の子に
とてもよくにているけれど、
どこかべつの花でした。
花の子は、
いちめんキツネノボタンのさく
野原からきたのです。

「きがついたよ」
「よかったね」
キンポウゲたちがささやきました。
まいごの花の子は、
キンポウゲのやわらかな花びらで、
ふかくねむっていたのです。
あたりは、もう夕ぐれ。
「おきるのを、ずっとまってたよ」
げんきな声がひびきました。

「お客さまがこないんだ、
きみのほかにはだれも」
まいおりてきたのは、
アサギマダラチョウでした。
「もしよかったら、
いっきょく、笛でもいかが?」
「お客さま?笛?」
花の子がくびをかしげると、
アサギマダラは、にっこり。
「なかまのチョウたちは、
夜にはねむってしまうけど、
ぼくは月や星のあかりが
とてもすき」

いちめんのキンポウゲが、
よいの風にふわふわ、
月あかりにきらきら、
ひろい星の原っぱのよう。
ほんのりひかる花びらにすわり、
アサギマダラチョウは
草笛をふきました。
そして、
とおい山や海をこえ、
空たかく風にのって
旅した思い出を
ものがたりました。
花の子は、夜ふけまで
それに耳をかたむけました。

どこから きたの
ふしぎな あなた

きらきら ひかる
なみまを こえて

ほしくずの うみ
たびして きたの

どこから きたの
ふしぎな あなた

きらきら ひかる
よあけを まって

つきかげの みち
たびして きたの

アサギマダラの草笛に、
花の子のすんだ歌声が
かさなってながれると、
もう夜明けです。

さんぽにとおりかかった男の子が、
キンポウゲの野原で、
きらきらひかる花をいちりん
ひろいました。
「わたしはまいご。でも、
ともだちのふく草笛が、
はるかなせかいの歌を
おしえてくれました」
花は、まほうのような声で、
旅するチョウのことを歌いました。
そして歌いおわると、
男の子の手のなかで、
花のあわいひかりはきえました。

朝日のかがやく空を、
アサギマダラがひらりと
まいとんでいきました。
男の子は、野原でひろった
キツネノボタンを、
花の波にほうりなげることは
どうしてもできず、そっと
ポケットにしまいました。

そして?

ひろわれたキツネノボタンは、
男の子のへやで、
押し花のしおりになりました。
昆虫図鑑のチョウチョのページに、
たいせつにはさまれています。
もちろん、
アサギマダラのページですよ。

あの花の子のふしぎな歌声は、
アサギマダラのはねにのり、
山や海をこえ、いまも
とおく旅しているはずです、
きっと。


(2021.3.10 Twitter より 2021.5.5 & 2022.6.21 推敲)

( song by NEUTRINO : Merrow 2022 ©fairy-scope )



河童と猩々

沙悟浄を検索して調べていたとき、
河童と猩々は近い存在ではないかと思ったことがある。
今日また猩々を検索し、「呼子鳥」と
よばれることもあるという記述に、オヤ?と。
「呼子鳥」を Wikipedia で検索すると
山彦の別名とされている。
季節ごとに山にのぼって山彦、
川におりて河童となる説もあったっけ。

猩猩 – Wikipedia
日本では、猿を呼子鳥と呼ぶことがあった、と。

山彦 – Wikipedia
山彦=呼子鳥

山童 – Wikipedia
山彦と同一視される。河童=山童説がある。

猩々は海に住むと伝わるけれども、
やっぱり河童と近い精霊なのでは。

彼の名は、星の名。 – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)

こちら、ドワーフ・プラネット (the-wings-at-dark-dawn.com)
旧ブログより 「猩々(ショウジョウ)の大きな手」

猩々が伝わっているのは、
熱田神宮ゆかりの星宮社の
傍ら(隕石を祀る)にある
喚續神社(よびつぎじんじゃ)
そして熱田神宮の元宮の
氷上姉子神社。地元では
猩々は猿田彦、オカメはアメノウズメ
と伝承されている、と。

オリオン座やシリウス信仰とつながる
猩々・オカメ(甕?亀?)の
豊穣儀礼……

参宿とアメノウズメ – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)

こちら、ドワーフ・プラネット (the-wings-at-dark-dawn.com)
旧ブログより 「太陽・墜落する若者・天の父」

( 2022.6.10~11 Twitter より )